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三木谷氏が激怒した薬のネット販売「中途半端な落とし所」(森 功)

厚労省が市販の医薬品のインターネット販売解禁について出した法改正について、規制緩和推進派、反対派ともに怒っている、という奇妙な現象に陥っています。ネット販売については、今年1月の最高裁判決を経て、多くの市販薬が解禁されていますが、問題はエフゲン(殺菌消毒薬)など目劇薬5品目やこのたび市販薬になった23品目の扱い。23品目について薬局での対面販売をそれまでの4年から原則3年間義務付けに短縮した今回の決定に対し、楽天の三木谷さんなどが「規制緩和に逆行するとんでもない話」と猛反発したのは予想どおりでしたけど、解禁反対派も「これでは安全性が保てない、残念」とダメだししています。

まあ、大した効果も見込めない薬のネット販売を成長戦略に掲げ、商売している当事者を政府委員にしている政府もどうかしています。が、それはさておき、単に対面販売といういかにも中途半端な落とし所は、やはりこの先に禍根を残すのではないでしょうか。副作用問題が懸念されるなら、医療品扱いにするか、あるいは薬局の対応を厳格にすべき。薬局にはネット販売にない薬剤師を置いているのか、その意義や役割をもっと考える必要があるでしょう。その前に三木谷さんが政府委員をお辞めになるのは誰も止めないでしょうけど。

【ブログ「森功のブログ」より】