安倍政権の「内閣人事局構想」は財務省対策か?(森 功)
官邸が中央官庁の幹部人事を管理するため、内閣人事局なる新たな組織をつくるそうです。形の上では、これまで400人いる局長以上の人事について内閣が決めることになっていたが、さらにそこから審議官以上まで幅を広げ、600人の人事配置を一括管理するという構想だとのことです。今国会にも100人体制組織の法案を提出する可能性があるとか。
安倍さんは前回の政権で、お友だち内閣、と財務省を中心とする官僚から反旗を翻され失敗した経緯を踏まえ、経産省出身の2人の秘書官を置き、内閣審議官のスピーチライターを起用するなど、官僚の配置に気を配っています。その一方で、今度の内閣人事局構想は、そうした中央官庁に対し、権力を誇示する狙いなのでしょう。最も気にしている相手は財務省?
【ブログ「森功のブログ」より】
Photo:Zaimusho 2(Wikimedia Commons /Author : っ)