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原発問題「直接処分議論」の前に核燃サイクルストップでは(森 功)

小泉さんの「日本に核廃棄物処理場はない」発言の余波から、原発問題の国会議論の中でも「地層処分できる」「できない」と論戦が交わされています。まあ、難しいのでしょうけれど、なにより、日本の原発政策は、まだその議論ができる段階ですらないように思えます。つまり原発の基本政策はいまだ、核燃サイクルにより核廃棄物を六ヶ所村で再処理して使いまわす、というもの。核廃棄物は青森県が引き受けてくれるから、他の自治体は原発をつくって稼働してもいい、という話です。

再処理が幻想なのは誰もが認めるところでしょう。逆説的にいえば、直接処分する場所がないから、核燃サイクルにこだわっている。少なくとも政府は、今のプルサーマルは無意味だということをまず国民に知らせるべきではないでしょうか。

【ブログ「森功のブログ」より】

Photo :Rokkasho1(Wikimedia Commons /Author:nife)