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話題の『リーガルハイ』が超ビミョー!(村上 隆保)

『リーガルハイ』(フジテレビ系・毎週水曜日・22時から)の第2話を見て“超ビミョー”と思った視聴者は多いのではないだろうか。

なにしろ、このドラマの面白さは、堺雅人演じる“偏屈で、毒舌で、気分屋で、お金が大〜好きだけど、裁判では一度も負けたことのないスゴ腕弁護士”の古美門研介(こみかど・けんすけ)が、犯罪スレスレの調査を行ない、意地の悪さをガンガン前に出して、相手をボロクソに言い負かし、最後にほんのちょっとだけ、「もしかしたら、この人、こう見えて、いい人なのかも!?」と思わせるところに魅力があったはずだ。

それが、シリーズ2作目となる現在放送中の『リーガルハイ』では、いきなり訴訟で負けるわ(被告人が死刑宣告されてしまった)、あまりお金にならない仕事に手を出すわ(訴えられた漫画家など貧乏人の弁護をしている)、全体的にいい人として描かれているわ(裁判で相手を持ち上げて、最後に訴訟相手と仲良くなってる)で、“悪”の部分があんまり見えてこないのだ。

シリーズ1作目では、人間の心の奥にある善とも悪とも割り切れない感情がうまく深く描かれていたのに、シリーズ2作目ではなんだかストーリーが薄っぺらい気がする。

さらに1作目のライバルであった生瀬勝久演じる三木長一郎(みき・ちょういちろう)弁護士がいなくなって、かわりにライバル弁護士がイケメンの新人弁護士(岡田将生)。なんか相手がレベルダウンしているぞ。イケメンを出せば視聴率が取れると日和ったのかリーガルハイの制作スタッフ!

そんな残念さを裏付けるかのように初回21.2%だった視聴率が、第2話では16.8%と大幅ダウン。

これでは『半沢直樹』超えどころか、『安堂ロイド』超えもままならない。そう、その『安堂ロイド』(TBS系・日曜日・21時から)だが、初回視聴率が19.2%とまあまあの数字。

しかし、この視聴率は半沢効果の後押しで、この後は右肩下がりの大コケになるだろう……という評価もあるが、筆者のまわりでは「意外と面白かった」「ダメだと言われているより良かった」と高評価なのだ。

たしかにキムタク(木村拓哉)が学者として出ている場面は「ちょっと……」と思ったが、アンドロイドでのアクションシーンはなかなか迫力があった。

酷評されていることが多い『安堂ロイド』だが、意外にも今後、ジワジワと人気が出てくる可能性がある。

未来から来たアンドロイドが机の引き出しから出てくるという演出(!?)にはビックリしたが、この「まさかぁ〜」と思う不思議な世界観を面白がれるかどうかなのだと思う。

ちなみに、個人的には修理アンドロイドのサプリ(本田翼)ちゃんがすごく可愛かったので、今後、サプリちゃんの出番が多くなることを期待しています。

【DNBオリジナル】