ノーボーダー・ニューズ/記事サムネイル

みずほ銀行「後手後手」お粗末広報(森 功)

みずほ銀行と反社会勢力との取引について、昨夜(10月4日)のTBSの「ニュース23」でコメントしきれませんでしたのでひと言。今回の対策では、広報のやり方にも大きな問題があるように感じます。たとえば、暴力団組員への融資を放置していた問題について、当初は「2年前から執行役員も知っていた」という言い方から、知っていたのは「常務執行役」へ変わり、昨日になって「実は副頭取も把握していた」となる始末。ずい分前から金融庁検査で指摘されていた事案に対し、この期に及んでの説明の変遷は、最悪でしょう。

あげく、副頭取までしか知らなかったので頭取の責任はない、と言わんばかり。役員が知っていて放置していた事態の重さをまるで理解していません。まさに東電と同じような後手後手の対応、というほかありませんが、昨日の会見も、なぜ頭取が出てこなかったのか、突っ込まれてボロを出すのを恐れたのでしょうか。

【ブログ「森功のブログ」より】

Photo :Mizuho Bank, Ltd. (head office)(Wikimedia Commons /Author:221.20)