殺人事件の法廷で混乱するリアルとバーチャルの世界(今西 憲之)
まいど、いまにしです。
大阪地裁の法廷で、2010年4月大阪府高槻市で遺体が発見された宇野津由子さんの殺人・死体遺棄事件。起訴された、宇野ひとみ被告の 審理が裁判員裁判で続いている。
(高槻女性殺人:養父の妻、無罪主張 大阪地裁初公判 http://mainichi.jp/select/news/20130902k0000e040162000c.html)
証人として、出廷した愛知県の男性。 この事件、ワシも取材してきたけど、ぜんぜん、知らん。 誰やと思ったら、ひとみ被告の浮気相手やという。 けど、あの頃はめちゃ取材したはず。 ぜんぜん、男性はひっかかってこなかった。 なんでやねんと思いながら、聞いていたら、 チョコットランド、ちょことらんど、チョコットランド ってようわからんフレーズが続くがな。
[caption id="attachment_15005" align="alignleft" width="480"] (チョコットランドのホームページから)[/caption]
よく聞いたら、『チョコットランド』っていうネットゲームの中で 、男性は「ニシ」、ひとみ被告は「ひいこ」と名乗り、 恋人同士になり、実際に会ったところ、浮気に至ったというのである。
殺害された、津由子さんも『チョコットランド』で、男性と知り合った。 困っていると聞いて、ひとみ被告に紹介。それがもとで、殺害された。
「事件を知って、ひいこさんが関係していると思った」 「ひいこさんに聞いたら、直接はかかわってないと言っていた」 「けど、津由子さんの保険金が入る、セレブになるとも話していた」 と男性は名古屋で浮気したときに、居酒屋やホテルでそんな話をひとみ被告から 聞いたと、証言した。
そこまでは理解できたが、 「別れるという話があったのでは?」 「いや、ないですよ」 「チョコットランドでは?」 「バーチャルな世界では出ましたけど。リアルな世界じゃ ありませんよ」 と男性は言う。
ひとみ被告は、夫の食事にハルシオンを混入させ、早く眠らせて、 チョコットランドに興じるほどハマっていたそうな。
現代のネット社会ならではのやりとりに、頭はこんがらがるばかりやった。
【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】