裁判員をだまそうとする大阪地検に反省の色なし(今西 憲之)
まいど、いまにしです。
9月11日、大阪地裁で傷害事件の公判を傍聴。 被告は昨年夏に、男性に暴行。 その後、男性は死亡。だが、容疑は傷害という事件。 裁判員裁判で、被告人は日本語が十分でなく、 通訳付きという法廷やった。
裁判員裁判がはじまって、ほとんどの法廷に 「書画カメラ」 が導入された。
岡山地裁のHPを見たら、こんな感じになっとる。
証拠品を写し、それを裁判官、裁判員、被告、原告、 法廷の傍聴人などが見れるというシステム。 一般的には、写真や供述調書など証拠品が写される。
だが、検察側は、突然、被告人の手を書画カメラで写すように 求めたんや。
「手の腫れ具合が、事件の頃と比べてどうなのか、カメラで写す」 と検察側は理由を述べた。
けど、腫れ具合って、事件から1年もたっている。 被告人はかなり長い拘束でだいぶ、痩せたとも訴える。 そもそも、書画カメラは、手を写す専門的なものでもなく、 医療的なものでもあらへん。
被告人も、その弁護士も猛反発。 すると、検察側がいうのは、どうも裁判員に 「この手で殴った」 と印象付けることを、 狙っているのがわかってきた。
さすがに、普段は検察応援団の裁判所も、弁護側の異議を 受け入れて、認めへんかった。
これは、アンフェアーやろう。 検察はずっと「法と証拠」っていうてるやん。 それを裁判員に「印象」やなんて、アカンで。 けど、そこは悪名高い、大阪地検や。 ぜんぜん、なんとも思ってない様子やったわ。
【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】