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極秘ファイルが暴く 原発の発電単価は13円 全然安いことおまへんで!(今西 憲之)

まいど、いまにしです。

8月20日に発売された、ワシの著書、原子力ムラの陰謀 機密ファイルが暴く闇   http://t.co/SfYJo99oHH

著書は300ページを超す内容。しかし、すべて書ききれたかというと、そうでもあらへん。

膨大な分量の西村ファイル。

小出先生からも、表紙帯へのお言葉をいただいた。その中で、書ききれなかったものがあるねん。1986年1月29日、日本原子力情報センターが主催で「原子力産業の将来展望」という、原子力ムラの勉強会の資料。

このセミナーで基調講演としてマイクを握ったのは、東京電力の豊田正敏副社長。豊田氏は、1Fの建設に当初からかかわり「福島第1原発の生みの親」と言われとる。 バリバリの原子力ムラの住人。1Fの事故後も、マスコミに登場している。豊田氏は、原子力発電開発推進上の今後の課題というテーマで講演をした。その際、配布された資料の中に、<わが国における原子力発電の現状と位置づけ>というタイトルの資料がある。

そこに、原電別発電単価という一覧表がある。かねてから、原発のメリットは、コストの安さ。1kW発電するための、コストが安いとされてきた。だが、一覧表では以下のようになっている。

 

 

 

データの出典は、資源エネルギー庁が1985年10月に調べたもや。建設単価では、石油火力の2倍以上も原子力が高い。発電単価は、原子力が13円。石油火力と比べて4円、石炭火力とは1円安い。燃料費比率というのは、1kW発電するのにかかる、燃料の割合。石油火力は石油が燃料なので、比率が高い。水力は水なので、ゼロという意味。原子力は、2・5割程度となっている。

しかし、ここには使用済燃料の処理費用などが計上されているような記載はない。

これまで、一般的に原子力発電のコストは5円、6円だとされてきた。1999年に経産省は5・9円と試算している。しかし、まったく違うがな。建設単価が高いことで、30年と言われた原発を長く稼働させなければアカンのは、このためよ。そうせんと、単価を下げることがでけへん。

要するに原子力発電は安いこと、あらへんねん。けど、安いと宣伝してまわる原子力ムラ。これを、安い、安い詐欺というんやなぁ。

原子力ムラの陰謀 機密ファイルが暴く闇には、もっとようさん原子力ムラの インチキ、デタラメ、書いてまっせ! 読んでよ、たのんますわ!   http://t.co/SfYJo99oHH

内容がようわかる動画は 小出ジャーナル   http://t.co/I6ft4geM8v

ざまぁ~くん動画    http://t.co/vG12NqDpj1

週刊朝日作成の動画   http://www.youtube.com/watch?v=r7HDxxHea_A

【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】

※Photo:TEPCO head office(Wikimedia Commons/Author:↑PON)