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地震予知最前線からの報告(9月4日の地震について)

9月4日(水)午前9時19分、 鳥島近海にてマグニチュード6.9 (速報値)の地震が発生し、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、神奈川県の一部で震度4を観測した(震度3以下の地震の揺れは全国各地で観測)。

環境防災研究会の斉藤好晴氏によると「電気通信大学・早川正士名誉教授らのグループが2013年09月01日~09月10日、伊豆諸島から南方にかけてマグニチュード6.0前後の地震があると9月3日に予測情報を発表していた」という。

予測情報の根拠は「VLF帯のハワイ送信局から三宅受信局、同オーストラリア送信局から調布、三宅、春日井受信局への各パスにて擾乱(じょうらん)を観測したため。また、予測領域を広くしたのは観測点数が少なく、ピンポイントに絞り込めなかったため」とのこと。「他の方式、たとえばGPSデータを活用した測地学的方式では、今回は予測が発表されていない。これはGPSの観測点が陸地にしか設置することができず、観測精度が上がらないため」だった。

[caption id="attachment_14159" align="alignnone" width="620"] 気象庁発表の震源地、各地の震度分布速報[/caption]

[caption id="attachment_14160" align="alignnone" width="499"] 早川電気通信大名誉教授らの震源予測図
(×印は今回の震源)[/caption]