ノーボーダー・ニューズ/記事サムネイル

やはり立ち往生⁉ アメリカの「シリア」対応は支離滅裂(森 功)

シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑で、アメリカの空爆が注目されています。シリア攻撃はイスラエルからの要請だと伝えられていますが、どう考えても困っているのは当のアメリカでしょう。先のイラクフセイン政権転覆後の混乱に続き、史上最長の軍事介入となって泥沼化しているアフガニスタン紛争、さらにはトルコやエジプトの動乱。最近の米国は、国際紛争に介入してうまくいったためしがないように感じます。

で、今度のシリア問題。放置すればイランになめられる、とばかりに空爆に踏み切る可能性は高いでょうが、その先がどうしようもなくなる。米国の苦しい立場はアサド政権にも見透かされているでしょうし、なにより下手をすればシリア国内のアルカイダの台頭を招く危険性もあるといいますから。報道ベースの雑感に過ぎませんが、やはり立ち往生というほかないのでは。

【ブログ「森功のブログ」より】

※ Official White House Photo by Pete Souza  : Aug. 30, 2013