冷温停止前と似てきた福島第一原発「水との戦い」(森 功)
昨日まで東電福島第一原発の取材で福島を回ってきました。関係者に会ってきましたが、話題はやはり1日400トンが流れ込む汚染水処理をどう収束させるか、という問題。なかでも厄介なのが地下水で、現場で作業にあたってられる方は、「いくら海岸でせき止めても、雨水や地下水が汚染水と一体化して流れ込んでくるため手の着けようがない」と途方に暮れています。今のことろ、それを汲み上げてタンクに運んでいるわけですが、近いうちタンクが満杯になるのは目に見えている。
原発事故当初、循環装置がなく、冷温停止するため原子炉に水をどんどん流しこんでいたときに戻っているような状態ではないでしょうか。策としては10万トン級のタンカーに汚染水貯めるという方法もあるそうですが、タンカーの接岸問題があり、そこまで踏み切れないとか。これもまた以前聞いたような話。隠ぺい体質も然り。いつまで同じことを繰り返しているのでしょうか。
【ブログ「森功のブログ」より】
※トップページフォト:Fukushima 1 01(Wikimedia Commons/Author:own workより)