国有化1年「いまだ殿様商売」の東電と弟分の関電(森 功)
原発の細かい技術や設備のオペレーションは電力会社しかわからないので、外野は口出しできないだろう――。つまるところ、事故から2年半経った今でも新たなミスやトラブルを起こし続けている東電には、そんな傲岸不遜な態度が見え隠れします。事態は、1兆円の税金をつぎ込んで国有化してもまったく変わらず。社外取締役6人入れても、機能していないと言わざるを得ません。
赤字に陥ったのは自分たちの経営ミスなのに、過去の誤りについて説明もなく、ただひたすら電力料金を値上げさせてほしいという。取材しても、これが公共性の強い企業か、と憤るばかりで、関電などは、何を聞いても「お答は差し控えさせていただきます」の1点張りです。ここまで増長させた要因にはマスコミの責任もかなりあります。が、相変わらずの殿様商売、せめて変わろうとする姿勢くらい見せてほしいものです。
【ブログ「森功のブログ」より】
※トップページフォト:TEPCO head office(Wikimedia Commons/Author:↑PONより)