知られざる山口組の機関紙「山口組新報」の中身(今西 憲之)
まいど、いまにしです。
こないだ、あるスポーツ紙の巨人担当記者と 会ったら、ワシのブログをよう見てくれているそうや。 野球ネタ、あんまり書いてへんねんけどなぁ~ って思うたら 「野球で全国に行きます。いつも、どこに組事務所が あるのか、めぐるのが趣味ですねん。今はだいたい ネットをみれば、わかりますから。とにかくやくざネタを 期待しています」 とかわった人もいるもんや。
そんな声にお応えして、数日前から、報道されている山口組の機関紙 「山口組新報」 山口組:機関紙を発行 直系組長に配布 http://mainichi.jp/select/news/20130710k0000m040125000c.html
「山口組新報」は内容は <創刊号 2013年7月1日号> となっており、8ページ立て。 配布されたのは、7月5日の山口組本家の 定例会だった。
トップページには、山口組の綱領が掲げられ <山口組は侠道精神に則り国家社会の興隆に貢献せんことを期す> そして、綱領の横には <平成二十五年度組指針> <上善水の如し> そして、司忍6代目組長の写真が入り <巻頭の辞> として句が詠まれ、 <試練の中から前進しよう!> と号令をかけている。 最後は <混乱の中に希望がある> と結んでいる。
2ページ、3ページには、 <山口組の3代目、田岡一雄組長の生誕百年記念> の特集記事で、 3月28日に、兵庫県の霊園で執り行われた、 田岡組長の生誕百周年記念の式典の模様を伝えている。 そして、高山若頭が <「先人顕彰」と「不動の精神」で未来へ続く道程を> と述べ、未来への道程を説く。
4ページ、5ページにかけては、 毎年恒例の山口組餅つき大会の 模様をリポート。 また、森尾卯太男若頭補佐が大震災と義理人情について コラムを執筆。
6ページ目には、 <日本百名山1> として、富士山が取り上げられている。 親分衆が詠んだ、 <季節の俳句> <微笑み川柳> <心に残る短歌> というコーナーもある。 三泉会皆川仁会長の川柳には、思わず笑ってしまった。
7ページ目には <超穴場 釣り情報> として、クロダイの釣り方が指南されている。 毎日新聞で、報道されている「最高幹部の釣り日記」 という内容ではない。中身、確認してへんのかな? 将棋や囲碁の出題もある。
最後の8ページ目には、先ごろ永眠した、船木一治三代目誠友会 会長の訃報、追悼記事。 そして<編集後記>には <三代目時代以来の機関紙創刊に挑む> という編集サイドの「山口組新報」にかける 意気込みが紹介されている。
一部の報道にある 「代紋を使ってシノギができる時代ではない」 などいう記述はない。
山口組幹部に聞くと「周辺では、いろいろ言われて、新聞などでは さわがれていますが、山口組3代目、田岡親分の時代に 山口組時報という機関紙がありました。6代目組長、司忍親分の原点回帰という教えを踏まえ、創刊されたのです。 騒がれるようなものではありません」
今後も、定期的な発行を予定しているそうだ。
【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】