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参院選「4争点」でも野党は「応援団」か「自共対決」か(森 功)

来る7月4日の公示に向け、参院選における与野党の選挙公約が出そろいました。日経新聞などが取り上げている4大争点は「アベノミクスへの評価」「TPP」「憲法改正」「原発」。どこも独自色を出そうとしてる、なんて書いていますけど、とてもそうは思えません。

たとえばアベノミクス。辛うじて民主が日銀の金融緩和や財政出動への批判ポーズをとっているけど、アベノミクスについては危ういという程度でいまだ評価が定まらず世論に訴えるほどの効果がないのは自明。また、自民党の補完勢力と揶揄されるみんなの党や維新の会などに至っては、TPPや憲法改正で、安倍さんの言いにくい部分を公約に掲げている始末。まるで自民の応援団です。さらに連立与党の公明は、原発政策や憲法改正について自民に遠慮して踏み込みが足りず、腰砕け感が否めません。

つまるところ、どこも具体的な政策がなく、マニフェストと呼べない。具体策を打ち出すとあとが怖いからか、そこが各党の限界を如実に物語っているように感じます。自民にとって唯一の対立軸が共産党、これでは先の都議選同様、参院選も自共対決……。

【ブログ「森功のブログ」より】

※トップページフォト:国会議事堂 (Wikimedia Commons より)