福島県双葉町長「参院選出馬」に地元はノー(森功)
21日、みどりの風が参院比例選で前福島県双葉町長の井戸川克隆さんの擁立を決めたという報道がありましたが、地元双葉町の町民はかなり冷めた目で見ています。井戸川前町長、水道設備会社の経営から町長になった変わりダネ。その政治姿勢もまたけっこう変わっているといいます。
ご存じのとおり双葉町は福島第一原発のお膝元。井戸川さんは震災当初、いち早く原発反対を打ち出した……、とここまではよかったのです。が、福島を離れて埼玉に避難し、自分自身の講演活動に飛び歩いているらしい。講演では、放射能のせいで髪の毛が抜けて頭が薄くなった、などとあり得ない話まで飛び出しているそうで、忙しすぎて町の対応が定まらなかったといいます。揚句、東電に対する町民の賠償請求が双葉郡で最も遅れる始末。困った町議会が町長に不信任案を出したとのことです。
変わり者の町長さん、福島に戻らないまま反原発を訴えるといい、みどりの風から選挙に出ることを決めたらしいけど、これでは地元住民が呆れてしまうのも、むべなるかな。