【続報】淡水化処理装置からの漏えい、平成24年の漏えい4件と比較(おしどりマコ)
2013年6月21日17時半からの東京電力定例会見で続報が出ました。
http://op-ed.jp/archives/9637
流量計の掃除をしたあと、復旧のときに締め付けすぎて、亀裂ができ漏れた、とのこと。
過去の漏えいとの比較
今回は漏えい面積がかなり広かったので、深さが1mmか5mmかによって
漏えい量がかなり変わってきます。
漏えい個所:RO3-3スキッド内にあるブースターポンプ吸込側配管のジョイント部
原因:ジョイント金物(ジョイントハウジング・SUS性)の一部が割れて欠損。腐食?
平成24年9月15日のRO3の漏えい
液状パッキンの量が配管側と比較しポンプ側が少なかった。
平成24年12月10日のRO3の漏えい
漏えい個所:RO3-2カセット出口ドレンヘッダー部
漏えい量:約96L(4m×8m×深さ3mm)
ヘッダー繋ぎこみ部が抜けたものと推定。
発見状況:ROハウス内防凍要シート養生の手直し作業中、
誤ってベント配管にシートを接触させ破損。(10:10頃)
漏えい個所:RO3 UF(ウルトラフィルタ)カセットベントライン
漏えい量:約10L(5m×1m×深さ2mm)
原因:防凍用シートを当該ベント配管に誤って接触させ破損。
亀裂が発生し漏えい。
比較しての疑問。
(10時頃のパトロール後に作業をし、その後のパトロールは無かったのか?)
つまり、漏えいは何時頃からあったのか?
②漏えい検知器で気付く前に、パトロールで漏えいが発覚することが多い。
(平成24年8月17日の事例は、漏えい検知器が設置してある場所にも漏えいが広がっているにも関わらず、検知せずにパトロールが発見。)
漏えい検知器の性能は?
位置は適切か?
③今回の漏えいは250m2と面積が広い。
そして、ジャバラハウス内の様々な場所に広がっており、
深さ1mmという目視はだいたいどのあたりでの目視か?
(場所によって、深いところもあるのでは?)
(深さによって、漏えい量がかなり変わってくる!)
全て質問しましたが、
回答は、全て「確認します」とのことでした。
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※その他
多核種除去装置ALPSのバッチ処理タンクからの漏えいについて。
2Aのタンクから漏えいが6月日に確認されましたが、
PT検査という浸透探傷検査でピンホールが確認され、
1Aのタンクも同様のピンホールがあった、とのこと。
B系、C系にも同様のタンクがあり、
同じ仕様のタンクが計6個あります。
(1A、2A、1B、2B、1C、2C)
漏えいの原因が、同じ仕様のタンクも疑われるものでないことを祈るのみです…
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続報による訂正
【速報】2号機タービン建屋の観測孔からトリチウムが50万Bq/L検出
http://op-ed.jp/archives/9567
この記事の中で
「しかし、この数値が現場の担当部署で確認されたのは6月3日。
これが東京電力本店に上がってきたのは6月11日。
社内で共有されたのは6月14日。
それも合わせて公表しましょう、となり、19日に発表となったのですが
遅すぎやしませんか?」と書きましたが、後の東京電力の会見での発表で
「現場の担当部署で確認されたのは6月3日ではなく5月31日」
今週は
6月16日に他核種除去装置ALPSのバッチ処理タンクから漏えい
6月19日に2号機タービン建屋東側観測孔から高濃度のトリチウム・ストロンチウム検出の発表(把握したのは5月31日)
6月21日に淡水化処理装置RO3からの漏えい
http://daily.magazine9.jp/m9/oshidori/2013/06/20130617.html
http://daily.magazine9.jp/m9/oshidori/2013/06/20130619.html 今日、21日の分は、今横でやっております☆
【NBオリジナル】********
───────────────────────────────────── 東京電力からのご連絡 ───────────────────────────────────── 報道関係各位 本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいただ いた方にお知らせしています。 ○本日(6月21日)午前中にお知らせした淡水化装置3(逆浸透膜式:RO-3) からの漏えい状況について、その後の状況をお知らせいたします。 ○停止しておりました淡水化装置3(逆浸透膜式:RO-3)について、ウルトラ フィルタ原水ポンプ出口流量計の交換が完了したため、午後6時57分に起動して おります。 ○本メールには返信できませんのでご了承ください。 【以下6月21日午後5時54分頃お知らせ内容】 ------------------------------------------------------------------------- ○調査の結果、淡水化装置3のウルトラフィルタ原水ポンプ出口流量計下部にある キャップ部より漏えいしたことを確認しました。 ○当該流量計については、6月20日にウルトラフィルタ清掃のため、当該流量計下 部にあるキャップ部を外しており、清掃終了後にキャップを締め付け過ぎたため、 漏えいが発生したものと判断しております。 ○当該流量計を予備品に交換して復旧した後、淡水化装置3の運転を再開する予定 です。 ○また、ジャバラハウス内の漏えい量は約360リットルと推定しておりましたが、 詳細に調査した結果、漏えい量は約250リットルと判断しました。 【以下6月21日午前11時17分頃お知らせ内容】 ------------------------------------------------------------------------- ○漏えいした水の核種分析を行った結果、以下のとおりでした。 セシウム134 :5.7×10^-1[Bq/cm3] セシウム137 :1.7×10^0 [Bq/cm3] コバルト60 :1.4×10^-1[Bq/cm3] アンチモン125:1.5×10^1 [Bq/cm3] 全ベータ放射能:2.6×10^4 [Bq/cm3] ○以上の分析結果より、漏えいした水は淡水化装置3(逆浸透膜式:RO-3)入 口の処理する前の水と判断しております。 ○漏えい原因等について、引き続き確認しております。 ○本メールには返信できませんのでご了承ください。 【以下6月21日午前5時2分頃お知らせ内容】 ------------------------------------------------------------------------- ○先ほどお知らせした淡水化装置3(逆浸透膜式:RO-3)からの漏えい状況に ついて、その後の調査状況をお知らせいたします。 ○現在、漏えいは停止しており、ジャバラハウス内に漏えいしている量は約360 リットル(約30m×約12m×約1mm)と推定しております。 ○漏えい原因等について、引き続き確認しております。 ○本件については、定例の会見で詳細を説明させていただきます。 【以下6月21日午前4時29分頃お知らせ内容】 ------------------------------------------------------------------------- ○本日(6月21日)午前2時58分頃、ジャバラハウス内の淡水化装置3(逆浸透膜 式:RO-3)の漏えい検知器が作動していることを発見しました。 ○午前3時3分に協力企業作業員が水漏れを発見し、RO-3を停止しました。 ○漏れた水は全てジャバラハウス内の堰内に留まっており、ハウスの外部には出て おりません。 ○現在、詳細を確認しており、調査結果については、分かり次第お知らせします。 ○なお、モニタリングポストの値に有意な変動はありません。 ○本メールには返信できませんのでご了承ください。 以 上
[caption id="attachment_9703" align="aligncenter" width="620"] 今日の会見も一番最後までいろいろぶら下がっていました。
写真・おしどりケン[/caption]
【NBオリジナル】