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子育て成長戦略「待機児童ゼロ」は本当にできるのか?(森 功)

アベノミクスの成長戦略の一つとして女性の社会進出、待機児童の解消のための保育所増設というテーマが掲げられています。1552人いた待機児童が3年でゼロになった横浜市を手本にし、全国に広めるという政策らしい。そもそも保育所の充実と女性の社会進出との因果関係については疑問があります。まあそれは置くとしても、どうにも横浜礼賛には違和感を覚えます。先の週刊文春などでは、<横浜市には「隠れ待機児童」が1746人いる計算になる>と指摘しています。

横浜市が待機児童対策で保育所の増設や保育士育成のために使った税金は370億円。単純計算すると、一人当たり2384万円が使われたことになります。これでなお隠れ待機児童がいて……。という話ではないでしょうか。アベノミクスではこの待機児童対策を全国的に展開するといいますが、2万5000人の待機児童が対象だからざっと6000億円以上が必要?そのカネはどこから出てくるのでしょうか。

【ブログ「森功のブログ」より】