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いまも生き続ける「動燃」のウソつきデタラメDNA(今西 憲之)

まいど、いまにしです。

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の原子核素粒子実験施設で放射性物質が漏れた事故。5月23日に事故があったのに、公表したのは5月25日。男性4人が最大で1・6ミリ・シーベルト、被ばくしたとんでもない事故やがな。それも当初は4人と発表していながら、まだ2人、被ばくしており、合計6人やと追加で公表。

異常を知らせる警報装置が鳴ったにもかわわらず、運転を再開。5月24日は、とまっていたものを、通常通り運転していると報告。放射能が漏れだしているにもかかわらず、換気ファンを作動させ外部に漏えい。文科省や茨城県にも報告しておらず、原子力ムラの隠ぺい体質が露呈した。

放射能漏れ ミスの連鎖 異常検知後も続行 排気ファンで拡散

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130526-00000063-san-soci

日本原子力研究開発機構というのは、かつては動燃という組織だった。動燃は1967年に発足した、国の研究機関。だが、1995年にもんじゅのナトリウム漏れ事故、1997年には茨城県東海村で火災事故などを起こしたため、1988年に組織改変で、核燃料サイクル開発機構となった。その後、2005年に日本原子力研究所と統合され、日本原子力研究開発機構となった。

ワシは、高速増殖炉もんじゅのナトリウム漏れを苦に自殺したとされている、西村成生さんの「極秘資料」をもとに、週刊朝日で原子力ムラのインチキを暴いた、連載を6回、書いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかに、動燃がとんでもない組織であったのか、西村さんがその犠牲になってしまったのかを、ファクトをあげて書きまくった。

その時、日本原子力研究開発機構に取材を申し込むと「当時のことは資料がないのでわからない」というばかり。さらに聞くと「日本原子力研究開発機構と生まれ変わっているので、問題はない」と言い続けた。それが、ウソやったことは、今回の事故ではっきりした。

高速増殖炉もんじゅは、1万点もの機器に点検漏れが発見されて、原子力規制庁は運転再開停止を命令。鈴木社長は辞任に追い込まれた。そして、今回は、また大事故を起こし、報告はせん、勝手に運転続ける、ばれそうになったら、公表。

もんじゅのナトリウム漏れ事故を隠し、ばれそうになったら小出しで報告していたのと、まったく同じやんか。

いつまでたっても、反省がない組織。どこが生まれ変わってん!

もう、核燃料サイクルは破綻してるねん。こんなくだらんことに、税金をつぎ込むって、国民は誰も納得せんで。

その分、福島の原発被災者にまわすべきやろう。 それが、人の道や。

ほんま、あほんだらや!

【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】

※トップページフォト:2010年6月頃の日本原子力研究開発機構の加速器実験施設「J-PARC」の内部(Wikimedia Commons より)