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陸山会事件の補助弁護人にまたもや「ほんまかいな」の問題浮上(今西 憲之)

まいど、いまにしです。

陸山会事件で、ヤメ検という立場でありながら、検察審査会の補助弁護人を務めていた、元新潟地検検事正澤新弁護士の「疑念」については、こないだもブログでかいた。

澤氏が福岡地検次席時代には、死刑求刑事件でも「ほんまかいな」という声が出ていることも、紹介したがな。

澤氏が福岡地検次席当時、この事件以外でも「ほんまかいな」という大問題があったんよ。

1994年、美容師がバラバラの遺体として、発見された事件。殺人容疑で実刑判決となった、城戸(旧姓江田)文子受刑者。その論告で、大問題が起こった。1995年6月14日、福岡地裁での論告公判。検察側は、犯行動機について<不倫とはいえども女の浅はかな嫉妬が背景にあるとはいえ、犯行を隠す目的で殺害後に偽装工作をした>などとした。

当時を知る記者は「被告の女性弁護士が、女性の嫉妬だけが浅はかで犯行になるのかと文句を法廷で言っていた」

これが報じられると、女性団体などから「女の浅はかという表現はおかしい」と抗議が多数寄せられたのだ。

産経新聞の投稿欄には<【談話室】ご意見拝聴「女の浅はかさ」 投稿の要旨 福岡地裁で開かれた美容師バラバラ殺人事件の公判で、検察側論告にあった「不倫といえども女の浅はかな」との表現を削除することを裁判所が認めました。こういった女性一般に対して無意識のうちに使われている差別用語はまだまだ多いと思います。そうした意味で今回、きちんと論告から削除されたことを素直に喜びたいと思います。みなさんはどう感じられましたか>という意見が掲載されたほどだ。

後に福岡地検は<不倫とはいえども女の浅はかな>について削除を裁判所に申し入れを余儀なくされ、認められた。 もちろん、読み上げた論告を訂正するというのは、前代未聞である。

当時、この事件を取材した記者によれば「論告を読んだのは松原妙子という公判の主任だった女性検事。 松原検事に聞くと、書いたのは別の人物だと言った。そこで、澤氏に聞いたら、自分では書いてないとごまかすばかり。だが、重要事件ですから、100%次席が最後、チェックをして決裁して法廷で読み上げる。事前に見ていて『論告ではGOサインを出したのでしょう』というと『いや、それでも、書いてないから』と 逃げるばかり。ダメな人でしたよ。それと比較して、 松原検事はなかなかのやり手でしたが、この問題で嫌気がさしたのか、3年後くらいに辞職。澤氏は言い訳するのに、松原検事は『誰が書いたかいいません』と毅然としていたのが印象的だった」(前出・記者)

チェックを怠り、問題になると知らんぷり。こういう人物が、次席検事とは、「ほんまかいな」とあきれるがな。とても検察審査会で補助弁護人となる資格はあらへんかったと思うのは、ワシだけやないはず。

【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】