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米国発「シェールガス革命」の危うさ(森 功)

米国の住宅建設需要が回復し、好況感が戻ってきたかのような報道をしばしば目にします。その背景には、シェールガスなる新エネルギーの革命があって、景気回復の後押しをしているともいわれます。そのシェールガスは100万立方フィートあたり350円という安さがウリ。1000円以上する天然ガスに比べ、その安さが受けてブレークしているようで、目下、米国では30か所のガス井エリアで採掘に余念がないといいます。

もっとも、ここへ来てその新エネルギーにも陰りがさしているとか。採掘コストが予想以上にかかるうえ、ガス井の寿命が3年で尽きるとも。おまけに採掘時の環境問題までささやかれ始めています。日本国内も、シェールガス発掘に投資するグループとロシアのLNG輸入派の二つに意見が割れ始めているそうです。

【ブログ「森功のブログ」より】