「四川地震」海外からの支援を受け入れない中国の事情(森 功)
20日に中国四川省雅安市で起きたマグニチュード(M)7・0の地震の死者、行方不明者が200人を超え(21日現在死者184人、行方不明24人)、その被害状況が報じられていますので、成都に住む友人が心配になり電話してみました。当地の友人によれば、今回は2008年以来2度目で、タテ揺れではなく、ヨコ揺れに感じたのでさほどの怖さはなかったけど、今も揺れが収まらないので不気味だ、と話していました。街中では余震があるたび悲鳴がときどき聞こえるそうです。
5年前のときは地震のせいで水源が汚染されたと風評被害が広がり、ペットボトルが町から消えたといいます。被災地には日本からレスキュー部隊が大勢救援に向かい、とても感謝されていたそうです。が、中国政府は今回、海外からの支援を受けないといいます。四川はもともと反日感情が強いところで、尖閣デモも最大級でした。その尖閣問題が影響しているのかもしれませんけど、中国政府だけでは却って事実が隠されてしまうのでは、という不安の声も上がり始めているそうです。
【ブログ「森功のブログ」より】