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報道されない山口組ナンバー2の判決公判(森 功)

紺色のスーツに身を包んだ大柄な被告人が、傍聴席から見て左側のドアから入廷してきた。101号法廷には緊張が走る。山口組若頭の高山清司弘道会会長は杖をつき、やや背中を丸めて一歩一歩証言台へと近づいた。首に巻いた分厚い肌色のコルセットが痛々しい。スカイブルーのストライプのネクタイが目にとまった。

3月22日午前10時から京都地裁で始まった高山さんの判決公判を傍聴してきました。入廷はざっとこんな感じだったでしょうか。報道の通り、検察側の懲役10年という求刑に対し、判決は6年。判決および量刑についてはさまざまな意見があるでしょうが、それはさておき、気になったのは報道の少なさです。東京の新聞は夕刊でベタ記事扱い。東京の朝日などは無視。日本の暴力団社会のトップに君臨する組長の判決にしては扱いが小さいように思います。

【ブログ「森功のブログ」より】