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日興証券元役員「無罪観測」でまた検察の汚点(森 功)

SMBC日興証券の元執行委役員が取引先にインサイダー情報を漏らした金融商品取引法違反事件で、また一つ検察の汚点が増えそうです。横浜地裁が言い渡したのは、取引相手の会社役員加藤(本名・金)次成さんに懲役2年半、執行猶予4年の有罪判決。罰金300万円に加え、1億円の追徴金のオマケまでついた。対する日興の吉岡宏芳さんには、同じ裁判長が1月末の公判ですでに共謀を認めず、加藤さん一人の犯行という訴因変更まで検察側に求めていました。

この時点で日興の吉岡さんの無罪が確実視されていましたが、その背景にはインサイダー情報を漏らした側を罰する法律がないという事情があります。同じ時期に問題になった野村証券の増資インサイダーも然り。それを検察側が知らなかったわけはないと思いますし、吉岡さんが金銭的に利益を得たわけでもなさそうですが、敢えて起訴した理由はといえば、吉岡さんが加藤さんと韓国クラブで豪遊していたからかも。

【ブログ「森功のブログ」より】