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たねまきジャーナルの後継番組「ラジオフォーラム」の公開収録(今西憲之)

今週月曜日、毎日放送ラジオ、たね蒔きジャーナルの後継番組、ラジオフォーラムのはじめての収録が、大阪府岸和田市のラジオ岸和田のスタジオでありました。

公開収録ということで、たくさんの方々にお集まりいただき収録ができました。思えば、昨年夏に、たね蒔きジャーナルがなくなると聞き、多くのリスナーが立ち上がりました。放送最終日には、毎日放送前に300人を超すファンが集まっていただき、かつ、1000万円を超す寄付も寄せられました。

そんな寄付をベースに、社団法人を設立して、スタートした、ラジオフォーラム。毎週1回、全国のコミュニティFMや、インターネットを通じて、オンエアされます。北海道から九州まで、20を超すコミュニティFMが名乗りをあげていただきました。

放送は大阪と東京、交互に発信。昨日収録した、1月12日分は大阪から。次回、1月19日は東京からとなります。パーソナリティは、ラジオフォーラムの運営委員、私も含めて五人が週替わりで担当します。

番組が終わり、小出先生や運営委員のメンバーでいっぱいやりました。

3・11後、多忙な小出先生。ずっと気になっていたことを小出先生にきいてみました。小出先生に、大学や原子力ムラから圧力はないのか?

「私は3・11から、すさまじいスケジュールで動いています。あちこちのマスコミで、原発の危険性を訴えてきました。あるとき、原子力実験所の所長から呼び出しがありました。実験所の見解は統一すべきだと、所長は言います。

机を見ると、福島第1原発は収束に向かっているということが書かれている、ペーパー、たぶん文科省あたりから来ているものがあった。所長は、いらんこと言うなと言いたい感じでした。

そこで、私は所長に聞きました。間違ったことを私が言っていますか、とですね。すると、所長は黙ったまま、もごもご言っています。私が間違ったことなど言っていないのは、所長もよくわかっている。そのまま、部屋を出てきました」

やはり、プレッシャーがあるのだ。だが、有無を言わせない、確固たる信念と理論を持つ、小出先生だから、圧力に屈することがないのだ。

小出先生は、今も、実験所では一番下の助教という立場。普通なら、准教授、教授であってもおかしくないのだが
「私にとって、研究に専念できる、助教が一番いい。与えられた仕事はキチンとやる、放射能の測定などですが、それさえやっていれば、何も言わないという感じです。本当に助教でよかった」

政権交代して、安倍首相は、民主党政権が打ち出した、2030年代原発ゼロを、見直し、原発再稼働、新設まで認めそうな勢いだ。新設については、新しいタイプの原発と意味不明な発言をしている。
「あきれるばかりです。新しいタイプの原発と言っても、基本は同じ。そんな魔法のような原発はありません。福島第1原発をつくり、こんなひどい事故を起こした責任の一端は原発を推進した、自民党にあります。反省がまったくない」

こんな小出先生の話、毎週、お届けしてゆきたいと思います。ぜひ、お聞き下さい。

【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】