6万社倒産危機を先送り「アベノミクス」の正体見たり(森功)
今年3月末で期限切れとなる金融円滑化法案の処理を巡り、公明党が補正予算編成にあたって政府に延長の申し入れをしているといいます。この法律、08年のリーマンショックの折、中小企業に対する融資の利息返済を免除するよう求めたものですが、これがなくなると、中小企業向けの融資80兆円が不良債権回化し、6万社が倒産の危機を迎えるといわています。参院選まで景気回復を印象付けたい自公、安倍晋三政権にとって最も頭を抱える問題で、それだけに法の延長に必死のようです。
が、しょせんは問題の先送り。アベノミクスでは、成長戦略の第一歩として、金融緩和や財政投入を訴えていますけど、こんな火種を抱えたまま、夢のような成長が見込めるとはとても思えません。
【ブログ「森功のブログ」より】