安倍晋三政権を待ち構える80兆円の隠れ不良債権(森功)
安倍晋三自民党総裁の唐突な金融緩和政策を誰が指南したのか、という点については、いまだに諸説あります。昭和54年入省の財務官僚説から学者説、日銀出身の〝お友達〟である塩崎恭久さん、さらに最近は財務省OBの高橋洋一さんの説が有力なようです。
で、選挙後の政権奪取を確実視されている安倍さんにとって、金融緩和で景気浮上と行きたいところなのはわかりますが、そう簡単ではない、とある金融通が説明してくれました。それが、来年3月に期限切れとなる金融円滑法問題。金融機関に対する元本返済の猶予期間が終わり、一挙に焦げ付きが発生しそうだといいます。その額、実に80兆円。バブル崩壊から金融不安に陥った100兆円不良債権に匹敵する、この隠れ不良債権をどう処理するつもりでしょうか。
【ブログ「森功のブログ」より】