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在宅介護は「その人らしく」を実践したい(町 亞聖)

広島と山口で訪問看護をやっている沖井明先生の取材です。

パーキンソン病の患者さんとのコミュニケーションに沖井先生は、iPadを利用しています。

患者さんの言葉がiPadの画面に紡ぎ出されるのを待ちます。

途中まで書くと何を言いたいか大体、予測がつきますが、先生は本人らしい言い回しを大切にしたいと、どんな短かい言葉でも最後まできちんと書いてもらっています。

私達家族も言葉が不自由な母とのコミュニケーションには苦労しました。

日常生活に困らないくらいのコミュニケーションは取れましたが、細かい母の心の動きまで分かってあげられたかどうか……。

でも、長い言葉を重ねなくても母は今、何を求めているのか。今、何が言いたいのかなど、家族皆が焦らずに耳を傾けましたし、短かい言葉に込められた母の想いを推し量るようになりました。

在宅介護では1人1人に必要なサポートが違ってきますが、「その人らしく」の実践を目の当たりにし感動です。

患者さんが時間をかけて先生に伝えた言葉は……。

【ブログ「As I am(2012年3月9日)」より】