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アーニー・ガンダーセン記者会見「福島原発解体には100年かかる」(村上 隆保)

福島第一原発の事故直後に、メルトダウンの可能性などを指摘してきたアメリカの原子力専門家、アーニー・ガンダーセン氏の記者会見が9月5日、自由報道協会で開かれた。

「3号機、4号機の爆発は何だったのか?」という質問に対して氏は「原因は未だに誰もわからないというのが本当のところだろう。ただ、3号機の爆発は、私がこれまで見たものとはまったく違っていた。1950年代のアメリカが似たような爆発を起こす実験(核実験)をしていた」と答えている。そして、「何で爆発したのかわかっていないのに再稼働している」と日本政府と東電を非難。

また、「日米で収束に関する対応の違いはあるのか?」という問いには「収束への対応に違いがあるとは思わない。しかし、チェルノブイリ事故がいつ起ったかはみんな知っているが、いつ収束したかは知られていない。それは福島原発事故も同じだろう」と発言。チェルノブイリ事故はまだ収束しておらず、福島原発事故もいつ収束するのか、まだ目処もたたないというのが氏の考え方なのだろう。

というのも、「福島第一原発を解体するのに100年かかるという予想を認めざるを得ない」という。解体を30年でやるということは技術的にできるかもしれないが、解体することによって、周辺が被曝してしまう可能性があるというのだ。

セシウムの半減期は30年。30年たって半分になり、60年たって4分の1になる。90年で8分の1。解体時には人の作業が必要なので、安全のためにはセシウムの影響が少なくなるまで待ったほうがいい。今後、100年かけて日本人は福島第一原発の解体に取り組んでいかなければいけないのだ。
 
今後は「福島第一原発を東京電力から切り離し、海外の専門家を含めてプロジェクトチームを立ち上げることが必要。日本人が政府を説得できることを期待している」とした。

情報が乏しく、具体的に何が行なわれているかなかなか情報が伝わってこない福島第一原発事故の処理状況。誰も何もわからない中で、私たちは今、暮らしている。

【NLオリジナル】