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北朝鮮も認めた金正恩夫人の「正体」(辺 真一)

金正恩第一書の例の同伴者が妹のヨジョンではなく、「リ・ソルジュ」という名の夫人(上の写真)であると、北朝鮮のメディアが公式発表した。これで、妹か夫人かの「論争」は一件落着した。

問題は、夫人の正体だ。

韓国のメディアはこれまで金正日総書記の肝煎りで創設されたポップスユニット「普天堡(ポチョンボ)電子楽団」の人気歌手のハン・ソンウォルの可能性を指摘していた。

ハンは、2003年に歌った『駿馬(しゅんめ)の処女』が大ヒットとなり、北朝鮮 では有名歌手の一人だ。年齢は30代後半であることから29歳の正恩氏の相手にしては年齢が上なので、夫人の可能性は低かった。

次に金日成総合大学卒の才女との説がある、韓国世宗研究所の鄭成長首席研究委員によると、彼女は、清津出身で父は清津市で大学教員を母は病院産婦人科の科長として在職しているとのことだ。2009年に結婚して、2010年に女の子を産んでいる。

その一方で、「リ・ソルジュ」が人民保安省合唱団や銀河水管弦楽団に所属していた歌手との説も有力だ。

その理由は、①銀河水管弦楽団に「リ・ソルジュ」という名の専属歌手がいたこと②昨年1月に公開された銀河水管弦楽団の新年音楽会の録画番組で歌っていた歌手「リ・ソルジュ」(下の写真)と金正恩氏の夫人「リ・ソルジュ」が似ていることもその根拠となっている。

仮に、歌手の「リ・ソルジュ」と同一人物ならば、彼女は2005年9月に仁川で開 されたアジア陸上選手権大会に美女応援団として韓国を訪問したことがあるとの情報も流れている。

金日成大学出の才女か、それとも歌手か、新たな論争が呼び起こしそうだ。

【ブログ「ぴょんの秘話」より】