英LIBOR問題は「リーマンショック」の後遺症だ(森 功)
欧州危機は08年のリーマンショックでばら撒いた財政出動が原因だとされていますが、新たに火を噴いた今度は英国発のLIBOR問題もまた、リーマン後の銀行赤字を誤魔化そうとした工作だそうです。LIBORはロンドン銀行間の融資金利で、バークレイズ銀行がそれを偽装したというもの。高い金利で融資を受けていると市場の信用力がなくなるので、低く見せかけていたという不正取引ですが、それは英中央銀行も認めていた疑惑が浮上しています。
政府ぐるみの損失隠し。バブル後の日本の金融政策と似ています。結局、リーマンショックの後遺症。欧州不況の根は予想以上に深いのではないでしょうか。
【ブログ「森功のブログ」より】