ノーボーダー・ニューズ/記事サムネイル

生活保護爆発の理由(森 功)

今月発売の月刊文藝春秋で生活保護問題を取り上げました。なぜここまで生活保護が増えてしまったのか、吉本芸人問題を機に、その原因について検証した記事です。最近、取材に通い続けているあいりん地区では生活保護の増加傾向が最初に見られ、それが全国に広がっています。以下、冒頭は次のような感じ。

日本の高度経済成長を引っ張ってきた中高年の方、この不況を乗り切るため、福祉(生活保護)を受けて、安心した生活をしましょう。共益費、敷金礼金無し。家賃(4万2000円)だけでOK……

大阪市西成区のあいりん地区のアパート前で見つけた看板には、こう書かれていた。近隣の不動産屋の窓ガラスには、同じように「家賃四万二千円」と書かれたチラシがびっしり貼られている。この看板やチラシが、昨今の生活保護のあり様を端的に象徴しているように思えてならなかった。

3兆7000億円いう莫大な生活保護費はまだまだ増え続けそうです。急増する理由の大きな問題が、厚労省の安易な行政にあるように思えてなりません。