過去最大!10万人以上が参加の首相官邸前・反原発デモ 路上封鎖も!(村上隆保)
消費税増税を衆院で可決させた野田政権。増税だけでも国民の怒りは激しさを増しているのに、今度は大飯原発の再稼働(7月1日予定)で怒りは頂点に達するかもしれない……。
6月29日、首相官邸前で行なわれた首都圏反原発連合呼びかけの大飯原発再稼働反対デモ。公式発表ではないが、今回は10万人以上が参加したという情報がある。
前々回が1万2000人、前回が4万5000人(いずれも主催者発表)と急激に参加者を増やし、今回は10万人以上。この数字を見るだけで、国民が原発の再稼働についてどれだけ反対しているかがわかるはずだ。
しかも、29日のデモでは、参加者が路上まで溢れ出た。これまでも一部の人が路上に出るということはあったが、車道を封鎖するまでには至らなかったはずだ。
それが、今回は野田首相の強引なやり方に絶えきれなくなったからなのか、官邸に自らの声を届けたいという思いが強かったからなのか、いつもとは少し違っていた。
そして、あまりの人数の多さと迫力に負けた警察は、車道を規制し、参加者に路上を開放したのだ。
すると、その車道にあふれた人たちが、首相官邸前までジリジリと押し寄せていった。それも動くのも大変なぐらいの密度の人数が……。
そのため、警察は装甲車を路上に並べ、車道を封鎖し、群衆を止めることになったしまった。
これまで、官邸前の交差点で「再稼働反対」と抗議していたデモと、今回のデモは大きく違う。
それは、ただ単に数が増えたというだけではなく、本気で再稼働を止めたいという気持ちが国民の中で急激に大きくなっているからだと思う。
首相官邸へ向かう勢いが止まらない参加者たちを見た呼びかけ人のひとりが、8時の終了時刻前に終了を宣言し、29日のデモは終了した。
毎週金曜日、首相官邸前で行なわれている再稼働反対・反原発デモ。6月になり、急激にその規模を拡大していった、このデモは一部の人からは「紫陽花革命」と呼ばれている。
以下は6月29日の首相官邸前の様子