東電・清水社長「記憶にない…」で国民は納得するのか!? (村上 隆保)
6月8日に行なわれた東京電力・清水正孝社長(当時)の参考人招致。
国会事故調は「東電に全面撤退の意志があったかどうか」に多くの時間を裂いた。
これに対して、清水社長は、「全面撤退は頭にない」といい切ったが、菅直人首相(当時)や枝野幸男官房長官(当時)、海江田万里経産大臣(当時)は、東電が全面撤退を考えていたことを前提に事故対策を進めていたようだ。
また、この時に注目されたのは、清水社長が官邸や大臣に対して、何度も電話を入れていたということ。委員が「なんで何度も電話をしたのか?」「その内容は?」というような質問をすると、清水社長は「記憶があいまいで……」と何度も発言を控えていた。
ほかのことはしっかり覚えているのに、なぜ、この質問になると記憶がなくなるのか?
翌日9日の委員会で、事故調は「東電は撤退を考えていなかった」と認定したが、最終報告書ではどんな結論が出るのか。
最終報告は、6月中に出される予定だ。