東電「撤退」「退避」勘違い証言の怪 (森功)
福島第一原発の国会事故調が関係者の尋問を終え、幕を引きそうです。当時の清水社長によれば、事故後の完全撤退要請は官邸側の勘違いで、撤退という言葉を使ったのではなく、退避だと言い張っています。ただし、総合的な状況から見ると、その言い分は不自然。誰も言い出さない撤退という言葉が独り歩きするはずもありません。
原子炉冷却のための海水注入中断要請も同じ。撤退したい、海水注入をしたくない、と思うのは東電側しかありえないでしょう。こういうのを盗人猛々しいといいます。