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韓国経済について語ってきた(辺真一)

週末は茨城県の玉戸に行ってきた。法人会主催による講演で、久しぶりに韓国経済について講演を行った。

韓国経済の強さの秘訣から、EU,米国とのFTA(自由貿易協定)の現状について詳しく語った。ETAについては、TPP(環太平洋経済協定)への日本の賛否両論に配慮してその「功罪」と言うか、光と影について公平に語った。

さらに、日本は各国とETAを進める韓国の「躍進」を脅威に受け止め、TPPへの加入を急ぐべきとの議論に拍車がかかっているが、自動車や電子機器関連分野等では確かに韓国は日本を窮迫、あるいは凌駕しているが、韓国人の見方からすれば、韓国はまだまだ日本とは差がありすぎる。なにしろ、経済の土台と規模、さらには技量、能力において開きがありすぎる。

例えば、韓国のGNPや一人当たりGNI,あるいは外貨保有高でも韓国は日本のまだ半分にも満たない。例えば、輸出も、韓国の5、537億ドルに対して日本は8,226百億ドルと、その差は歴然としている。

車の生産台数でも、日本の962万台に対して半分以下の427万台に過ぎない。

ただ、政治と外交がいつまでも閉塞状態のままだと、中国や中南米、ロシアへの進出著しい韓国にいつの日か、観光客同様(日本の861万人に対して韓国は870万人=2010年)に追い抜かれる日が来るとも限らない。

日本の安定、平和、繁栄のためにも発奮して、日本の底力を示して欲しいと訴え、講演を終えた。