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「核実験カード」は次の衛星発射まで温存!? (辺真一)

昨日は、佐賀で講演。佐賀は2月にも地元紙主催による講演を鹿島と武雄の2か所で行ったが、今回は、佐賀市内で企業人向けの講演だった。演題はズバリ「最近の朝鮮半島事情」。

講演では北朝鮮が核実験をやらないケースと、踏み切った場合の二通りのシナリオを詳しく話した。

夜遅く、帰京すると、北朝鮮が核実験を自制しているとの外務省報道官の談話が飛び込んできた。

北朝鮮は核実験を自制していることを数週間前に米国に伝えていたそうだ。それなのに米国がサミットの場で「核実験説」を持ち出し、圧力を強めようとするのは不当と言うのが北朝鮮の言い分のようだ。

この談話を簡単に整理すると、
①G8の宣言は米国の対朝鮮敵視施策を庇護した政治的挑発であり、拒否する。
②衛星発射の権利を今後も行使する
③米国が敵対政策を止めない限り核開発を継続、強化する。
④米国が敵視政策を転換すれば、核問題を対話と交渉で解決する用意がある。
⑤今は核実験を自制しているが、米国が制裁と圧力に固執するなら自衛的見地から対抗措置を取る。

米国及び日中韓も北朝鮮に核実験の自制を求めていたわけだから、北朝鮮が核実験を自制しているなら望ましいことだ。しかし、これまでに65億ドル以上の莫大な資金をつぎ込んできた核開発をよほどの見返りがない限り、核実験を含めて断念することはなさそうだ。

北朝鮮はどうやら「核実験」を再度の「衛星」発射のための「切り札」として温存する構えのようだ。

北朝鮮からボールを投げられた米国がどう返すのだろうか?

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