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福島県・川内村「帰村宣言」の村を行く(4)(村上隆保)

川内村のモニタリングポストを回って感じたのは、村の中心部にある、小学校や集会場などの人が多く集まる場所は、除染されていたらしく地面の土が真新しいものだった。
そのため線量も比較的低い数値が出ている。

しかし、村の中心部から少し離れた緑が生い茂っている場所は、除染されていないからなのか高めの数値が出ている。

実は貝の坂のモニタリングポストに行くために山の中を通ったのだが、0.6に設定していた線量計のアラームが車の中だったのにもかかわらず鳴りっぱなしだった(貝の坂のモニタリングポストの数値が1.4を超えているのだから、それも当たり前だと思うのだが……)。

「帰村宣言」を出した川内村。
ふだん村民が生活する範囲内(学校や村の中など)は、低い線量を示しているが、山の中などの線量は、まだまだ高いようだ。

子供たちは、山の中に入って遊ばないように注意したほうがいいだろう。

民家などは庭の木を切ったり、土を除染していたりしたが、村の中心部で除染されていない場所(バス停の前)を測ってみたら、0.50だった。

村の中心部でも除染されていない場所の線量はこの程度の数値なのだと思う。
この数値で生活していて安全なのかどうかは、専門家に聞いてみないとわからない。

「帰村宣言」が出され、少しずつ村民が戻り始めている福島県・川内村。
できれば、専門家が全村の土地の線量をできるだけ詳しく調査して、安全の確認を改めてしてほしい。