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日本スケート連盟、4期連続で政治家を会長に

日本スケート連盟が、フィギュアスケート女子元日本代表の宮原知子氏を新理事に選出し、26歳での大抜擢に注目が集まっています。
その一方で、衆院議員の長島昭久会長を4期目に再任しました。この人事に対し、疑問の声が上がっています。
長島会長は、東京五輪を巡る汚職事件で起訴された元理事から献金を受け取っていたことが発覚し、後に返金しています。にもかかわらず、連盟がこうした政治家をトップに据え続けていることに批判が集まっています。
スポーツライターの小林信也氏は、「スポーツとして自立する気がないとしか思えません」と指摘。政治家を立てても国費自体が減少傾向にあり、メリットが少ないと述べています。
また、連盟の収入の約6分の1がフィギュア関連であるにもかかわらず、スケートに明るくない長島氏が会長を務めていることにも疑問が呈されています。
さらに、メダリストやオリンピアンを理事に起用しているものの、女性登用の数合わせやポーズに感じられるとの見方もあります。
スポーツ界全体の課題として、選手がスポーツマネジメントを学ぶ文化や歴史が乏しいことも指摘されています。日本スケート連盟が「政治のしがらみ」をいつ断ち切れるのか、今後の動向が注目されています。