希望の党結党前夜の密談と排除の論理(下)
川崎 上杉さんは、安倍政権を終わらせなければいけないと言ってスタートし
ているといいますが、そういう趣旨は朝日新聞の3日間の連載では出てきませ
ん。最も背骨になるところがまったくないということは、どういうことなので
しょうか。それはメディアの問題でしょうか。
上杉 はい。今回は朝日の問題ですね。朝日の取材を受けるに際して、私は3
つの条件を出しました。1つは、バイライン。「取材班」という書き方ではな
く、関係した記者の名前を全部書くことです。2つ目は、私の名前も含めて、
ソース、クレジットは全部書くことです。「関係者」という文字が一つでもあ
ったら協力できないと言いました。3つ目は、私は全部過去のカレンダーを見
ながらしゃべりますが、自分も記憶違いがあるかもしれないし、ひとりよがり
なことを言うかもしれないので、そこで、私が名前を出した人には必ず当たっ
てほしいと言いました。フェアであるべきだと思うのです。反論があるはずな
ので、枝野さんや神津さんにも当たった上で記事を書いてくれるならば受けま
す、と言ったら、その条件を呑むということでした。6人ぐらいのチームでの
仕事で一生懸命取材したのでしょう。あの記事が載ったのは取材を受けてから
2週間と5日後ですから、約20日間かかっています。