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戦争の予感~冷笑主義の時代

 戦争の予感がする。こんなにも不吉な空気に覆われる時代をわたしたちの多 くは知らない。 80年前、日本は悪夢のような戦争に向かって歩み始めた。当時の大本営を 支えたのは他ならぬメディアである。記者クラブとジャーナリズムが戦争の伴 奏者となったのだ。 ガダルカナル島での日本軍の全滅を「玉砕」とし、ミッドウェイでの敗戦を 「転進」とし、沖縄の占領を「本土決戦」として誤摩化したのが当時のメディ アだった。だが、いまのメディアとそれがどう違うのか、わたしには理解でき ない。
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