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【読むオプエド】「 HPVワクチンをめぐる問題 / イギリス ブレグジットの行方 」

10日の「ニューズ・オプエド(R)」では医師でナビタスクリニック理事長の 久住英二さんとNOBORDERロンドン支局長の舟橋明恵さんをお招きし、お話を伺 いました。 久住さんは「HPVワクチンは主に子宮頚がんの原因となるヒトパピローマウイ ルスの感染を防ぐワクチンだ。子宮頸がんワクチンとも呼ばれる。このワクチ ンは20年前から世界中で使われているが、日本でだけ問題になっている。2000 年以前は日本でも70パーセント以上の接種率があった。しかし2000年以降は厚 労省の積極的接種勧奨から外され、現在の接種率は1%以下となっている。この ワクチンについて、日本では副作用や副反応がたくさん出ていると報告されて いるが、それら副反応とされる症状をワクチンの副反応であると科学的に因果 関係を証明することは不可能だ。実際にHPVワクチンを受けた人と、受けてい ない人を比較した様々な調査が行われているが、ワクチン接種による違いは確 認されていない。HPVワクチンをしっかりと接種している国ではすでに子宮頸 がんが大きく減っている。日本でも今後10年以内に、ワクチン摂取した世代と 摂取していない世代で、子宮頚がんの罹患率に大きく差が出てくるだろう。」 と述べました。
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