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人工透析は悪のシステムか?

『自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!』(長谷川豊氏) 驚くべきタイトルのコラムだ。表現の自由の保障されている日本では確かに許容される発言の範囲は大きい。たが「殺せ」という表現はどうなのか。どうにも穏やかではなく、許容範囲を超えているように思うのはわたしだけではないだろう。 きっと長谷川氏の言葉を知って、怒りを覚えたり、悲しみに襲われる患者や家族もいるだろうに…。想像力の欠如と言ってしまえばそれまでだが、他人の苦しみを感じることができないのだろうか。 実際、わたしもそうしたうちの一人だ。父は30代半ばに発症した腎臓病と戦い続け、60歳ちょうどで人生を終えた。その間、わたしを含む3人の子どもは15歳になるまで、東京都などからの公的な支援を受けることで大人になることができた。都知事選で「東京への恩返し」とわたしが言い続けたことはそのためである。
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