【読むオプエド】「性犯罪と司法 被害者に寄り添うことの重要性」
4日の「ニューズ・オプエド(R)」では弁護士の岸本学さんをお招きし、性犯
罪の現状と社会の問題点についてお話を伺いました。
性犯罪被害者の支援を行なっている岸本さんは「私が扱っている訴訟案件は痴
漢が中心だ。痴漢は電車や路上、高速バスの車内、ショッピングセンターなど
あらゆる場所で起こっている。犯行時の被害だけではなく、それ以降も不眠、
うつ、人混みに近づけない、パートナーとの性行為ができなくなるなど、苦し
い思いが続いているという被害者の方がほとんどだ。しかし裁判では、裁判所
や検察は被告人寄りであり、被害者側に寄り添う弁護士も少ない。性犯罪被害
者に対するケアはまだ不十分だと言わざるを得ない」と語りました。