『 石原都政が目指していたカジノ構想2 』
カジノ構想はただ単にギャンブル施設を造るといったいわば「大きなパチンコ
店」を造るような話とはまったく異なる。とかく日本だと暴力団が関与してい
る賭博施設のようなイメージがあるが、いまや世界のカジノは変わった。シン
ガボールのマリーナベイ・サンズのように政府によって厳重に管理され、全体
をリゾートとして発展される新しいモデルが主流となっている。統合型リゾー
トというのは、高級ホテルやショッピングモール、ゴルフ場やスポーツ施設に
代表されるような巨大な「まち」の一部にカジノが併設されるといった形を取
る(実際、日本のIR議連の報告書でも、カジノ施設は全体の3%以内と決められ
ている)。つまり、世界中から金持ちが遊びに来るような、富裕層向けビジネ
スということだ。実際に、他国でも同様だが、カジノは外資獲得のための外国
人向けの施設になる予定だ。