日本のジャーナリズムの閉鎖性
2008.11.12号の「SAPIO」に掲載されました記事です。現在と比較しながらどうぞお読みください。(記事内での肩書は当時のままです。)
私が政治家と政治記者の関係を目の当たりに体験したのは、約10年前、鳩山邦夫代議士の事務所で秘書を務めていたときである。
最初、自宅番秘書になったとき、先輩秘書から指導されたことは「雑誌の記者やフリーランスのジャーナリストが取材にきたら、すぐに代議士に連絡しろ。
政治部の記者、記者クラブの記者はほうっておけ」とうものであった。この意味するところは、雑誌記者はなんでも書いてしまうが、記者クラブは政治家にとって都合の悪いことは書かないから安心してよい、ということである。