オバマ大統領がヒロシマに来た本当の理由
2004年、バラク・フセイン・オバマ上院議員は、大統領選に出馬する4年前のこの年、民主党大会の席上で次のように演説している。
「黒人のアメリカも、白人のアメリカも、ラテン系のアメリカも、アジア人のアメリカもない。ただアメリカ合衆国があるだけだ」
多様性を認め、平和を希求する……12年経った今でも、オバマ大統領のこのポリシーに変更はない。
2009年、大統領に就任したオバマ大統領はプラハの演説で、いきなり「核廃絶」を訴えた。拙速にすぎるという批判をはねのけて、ノーベル平和賞を授与されたのは、新しい米国の大統領をあと押ししようという意図もあったのかもしれない。