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(人々は馬鹿では無い!) 国民に対し、嘘、詭弁、誤魔化しを何時までも続けることは出来ないYou cannot fool all the people all the time(大貫康雄)

 安倍・自民・公明連立政権は6月24日までの通常国会会期を9月27日まで、何と過去最長の95日間も延長した。

圧倒的多数の憲法学者が「違憲」と断じる“戦争法案”を束ねた「安保法制」をなりふり構わず成立させるためだ。

衆議院で強行成立させれば、その後参議院で審議できずとも60日後自然成立する。その間、政府与党に都合良い報道を続けさせ世論を変えるつもりだろう。

 

国民を馬鹿にしている故の暴挙だが、国民はそうはさせまい。

欧米で、誤魔化しや嘘を突く政治家や企業経営者に対し良く用いられる表現がある。

今これを安倍自民党政権の面々に贈ろうではないか。

 

●「皆を何度か馬鹿にすることはできる、何人かは何時でも馬鹿にすることが出来よう。しかし皆全員を何時までも馬鹿にすることは出来ない」

(You can fool all of the people some of the time, and some of the people all the time, but you cannot fool all the people all the time. )

 

アメリカではリンカーン大統領が言った言葉だと一般に思われていたようだ。1885年、86年当時、禁酒法推進者たちが“リンカーン大統領の言葉”として語ったことが記録に残っている。

–by quoted by the Prohibition Party politician 1885 without an attribution and by another Prohibition politician 1886 as credited to Lincoln,

 

 しかしヨーロッパでは1684年、ドイツ、イギリス、アイルランドで活動したフランス・プロテスタントの学者ジャック・アバディが同じようなことを言った記録がある。

Precursor appeared in a popular 1684 work of apologetics titled:”Traite de la Verite de la Religion Chretienne” by Jacques Abbadie, a French Protestant based in Germany, England, and Ireland.

 

… ont pu tromper quelques homes, ou les tromper tous dans certains lieux & en certain stems, mais non pas tous les homes, dans tous les lieux & dans tous les ciecles.

=

One can fool some men, or fool all men in some places and times, but one cannot fool all men in all places and ages.

 

 これを我々向けに言い変え、肝に銘じよう。

「我々は時に馬鹿にされ騙されるかもしれない。しかし何時までも馬鹿にされないぞ!」

 

〈文:大貫康雄(公益社団法人自由報道協会代表理事)、写真:首相官邸ホームページより〉