2011年初頭、ジャーナリストにしてゴルフ狂・上杉隆が掲げた目標は、「マスターズ出場」というとんでもないものだった。知己のレッスンプロ・中井学は、上杉に、そのためにはまず飛距離アップが不可欠と指摘。夢のオーガスタに向けてのファーストステップ、飛距離アップレッスンがスタートした――!
※マグノリアレーンとは……ゴルフの祭典「マスターズトーナメント」が開催されるオーガスタナショナルGCへの進入路。ここを通り抜け、マスターズに出場するのがすべての男性ゴルファーの夢なのだ。
中井 下半身をどっしり安定させて、上半身をバックスウィングでねじり、ダウンでは逆にねじり戻す。そういったイメージだと、手先がスウィングの支点になってしまい、飛距離が出ないと先週お伝えしました。
上杉 そうそう。そこまではわかったんですが、具体的なレッスンを受ける前に焼肉を食べに行ってしまったんですよね。本場の味っていう感じがして、おいしかったなぁ。
中井 おいしいんですよ、あのお店。そもそも、赤坂はおいしい韓国料理のお店がいっぱい、ってイメージがありますよね。……そうだ、今週はこの「イメージ」という言葉を軸に考えていきましょう。
上杉 なんか、強引ですね。焼肉を食べた影響ですか?
中井 違います。えーと、今までの上杉さんは、バックスウィングで体をしっかりねじって、切り返し以降、それをねじり戻すことでクラブを素早く引き下ろせる。そういう“イメージ”を持っていましたよね。
上杉 まさに。っていうか、それしか考えてないくらいです。ゲーリー・プレーヤーだって、そうやって打っているはずですし、実際に、クラブは体の捻転で引き下ろすものだと思っています。
中井 そこなんです。いくら体だけ回すイメージを持っていても、「引き下ろす」と考えた瞬間に、手が“仕事”をしてしまうんですよ。実際、上杉さんのスウィングを拝見すると、とくにダウンスウィングでは紛れもなく腕の力でクラブを引き下ろしています。その結果、手元が先行してフェースが開いたり、それを嫌がって無意識にフェースを返し、チーピンが出たりするわけです。
上杉 うーん、なるほど。じゃあどうすればいいんですか。
中井 簡単です。クラブを置いてきちゃえばいいんです。
上杉 だめでしょう、置いてきちゃ。この前も、前夜に手入れをしていて、そのままクルマにゴルフクラブを積み忘れて、ゴルフ場でトランクを開けてみてビックリ! なんてことがありました。置き忘れはまずいですよ。
中井 なんか、めんどくさいですね。あくまでイメージの話なんです。いいですか、トップの位置にクラブを置きっぱなしにするイメージで、体だけ戻してみてください。
上杉 それじゃあ振り遅れちゃうじゃないですか。
中井 まあ、だまされたと思って1球打ってみてください。