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2012年12月23日
「ヒンジ&ホールド」って、なんだ!?(僕のマグノリアレーン第5回)

ジャーナリスト・上杉隆が掲げた「マスターズ出場」というとんでもない目標に向け、知己のレッスンプロ、中井学は“飛距離アップ”を課題に挙げた。オーガスタを攻略するための飛距離を、上杉隆は手に入れることができるのか――?


※マグノリアレーンとは……ゴルフの祭典「マスターズトーナメント」が開催されるオーガスタナショナルGCへの進入路。ここを通り抜け、マスターズに出場するのがすべての男性ゴルファーの夢なのだ。


手首は意識的に返すのではなく、 自然にリリースされるもの。


<前回のレッスン「しゃがむイメージ」で、上杉のヘッドスピードは飛躍的に上がったが……>


中井 上杉さん、スウィングよくなってきましたね~。


上杉 これも、すべての私の持って生まれた才能……ではなく、中井プロのおかげですよ。本当にありがとうございました。マスターズでは最低でも予選通過、できれば優勝争いに絡めるよう頑張ります。その際はキャディでひとつ、よろしくお願いします!


――――「僕のマグノリアレーン」完――――


中井 ……あの、上杉さん。連載がはじまってまだ今回でわずかに5回目。しかも、ここまで飛距離アップのためのレッスンしかしていませんし、そもそも飛距離アップレッスン自体がまだ途中なんですけど。


上杉 あれっ。そうでしたっけ?


中井 そうです。まだ「トップでクラブを置いてくるイメージで、下半身リードを覚える」「バックスウィングでしゃがむイメージで、前傾角度を保つ」のふたつしか教えてません。これだけでもスウィングはだいぶ変わってきていますが……。


上杉 まだマスターズレベルではない、ということですか。


中井 永田町マスターズ、とかそういった大会がもしあれば上位争いは可能だと思います。しかし、東京都千代田区永田町ではなくアメリカはジョージア州オーガスタで開かれる大会の話であれば、残念ながらそうです。


上杉 なんか、回りくどい言い方ですね。要するにまだオーガスタは遠いということですね。仕方ない、では今週もオーガスタのためのレッスンをお願いします。


中井 とても教わる人の態度とは思えませんが、了解です。今週上杉さんに教えようと思っていたのは、「ヒンジ&ホールド」という動きです。


上杉 ヒツジ&ボイルド? なんですか、それ? 中東料理か何かですか?


中井 ヒンジ&ホールド!


上杉 ヒンジ&ホールド? ん? ゴルフ歴約30年、初めて聞く言葉ですね。


中井 そうですね、詳しく説明する前に逆にひとつだけ質問させてください。上杉さん、インパクト前後で両手をターンさせる意識を持っていませんか?


上杉 持っていますね。ダウンスウィングでクラブをタメて、インパクト直前で両手を返すことでクラブを加速させて球をつかまえる。これは飛ばしの必須要素ですから。


中井 やはり。


上杉 違うの?


中井 残念ながら。これは質問ではなく確認ですが、上杉さん、大事な場面でチーピン(低い球がターゲットより左に出て、さらに左に曲がる球=ダグフック)が出ますよね?


上杉 出ますね~。あれは本当に困るんですよ。どうしよう、優勝争いをしているオーガスタの13番であれが出て、左のクリークに打ち込んでしまったら……。


中井 まだ、そうした具体的な心配は無用です。


上杉 そう?


中井 はい。あのですね、チーピンが出るのは、手をひねって返すからなんです。先週お伝えした通り、タメというのは自ら意識して作るものではなく、正しい動きをした結果、「作られるもの」。同様にタメたものを解放するリリースの動きも、意識する必要はないんです。意識的に手をひねってクラブをリリースすると、フェース全体が左を向き、なおかつロフトが立ってしまうんです。